利用規程
平成21年7月2日
スーパーコンピュータ課題審査委員会
1.はじめに
本スーパーコンピュータ・システム(以下、「本システム」)は、独立行政法人理化学研究所(以下、「理研」)がその使命とする科学技術研究等の推進と発展に資すること目的として設置された研究資源である。本システムの利用者は、その設置趣旨を十分に認識し、設置趣旨に合致する研究プログラムの遂行に努めなければならない。
本システムで遂行される研究プログラムの選定に於いては、各プログラムの研究成果が、理化学研究所が生み出す科学技術研究の成果として社会に問われることを深く留意し、本研究資源の有効利用を図ることとする。
2. システム構成
スーパーコンピュータ・システムの計算資源は以下の通りである。
- 超並列PCクラスタ(8192core)
- 多目的PCクラスタ(800core+GPUアクセラレータ×100)
- MDGRAPE-3クラスタ(256core + MDGRAPE-3×32)
- 大容量メモリ計算機(36core, 共有メモリ512GB)
3. 利用資格
職員、あるいは職員に準じる者、もしくは所属長(主任研究員やチームリーダー以上の管理者)が、理研の研究を遂行するために必要と認めた者とする。ただし、理研以外を主務とする者は、理研の受け入れ者(所属長)が共同研究・利用の責任を持ち承認する必要がある。また、情報基盤センター長がセンター運営上必要と認めた者も利用資格を有することとする。
4. 利用区分
占有利用、特別利用、一般利用、簡易利用の4つの利用区分を設ける。
(1) 占有利用
- システムを1年以内で年度末まで占有して利用する。
- 利用者はCPU使用率を高く維持するよう努める義務がある。
- 稼働率が低くなると予想された場合、占有利用の利用者(グループ申請の場合は代表者)は情報基盤センターにその旨をあらかじめ連絡する義務がある。また一定の稼働率に達しない場合は一般ジョブを割り振ることがある。
(2) 特別利用
- CPU資源を予約し週末に優先利用する。
- 予約可能なCPU資源は次の通りとし、利用申請時に選択する。
- 超並列PCクラスタ
- 8000cores以上8120coresまで(最大4週末)または4000cores(最大8週末)
- 多目的PCクラスタ
- 800cores (最大4週末)または400cores (最大8週末)
- GPUアクセラレータを利用することが前提条件とする
- MDGRAPE-3クラスタ
- 256cores (最大4週末)または128cores (最大8週末)
- MDGRAPE-3を利用することが前提条件とする。
- 1週末
- 処理経過時間で60時間
- 利用者は利用率を高く保つよう努める義務がある。利用率が著しく低い場合には、その理由を説明する義務がある。
(3) 一般利用
- 全システム演算資源の1%以上の演算時間を利用する。
- 全システム演算資源とは【全core数×当該年度内で本システムが提供可能な時間】とし、GPUアクセラレータ、MDGRAPE-3の演算資源は含めない。
- 演算時間とは、全てのジョブに対して【利用core数×処理経過時間】を計算し、合計した値とする。
- 期間は1年以内とする。
(4) 簡易利用
- 全システム演算資源の1%未満の演算時間を利用する。
- 期間は1年以内で年度末までとする。
- 利用演算資源が累積で1%を超える場合には、新たなジョブは受け付けない。
5. 利用申請
占有利用、特別利用、一般利用については年 4 回(3月、6月、9月、12月)の課題募集時に利用申請を受け付け、スーパーコンピュータ課題審査委員会の審査により利用の可否を決定する。
簡易利用については随時利用申請を受け付け、情報基盤センター長の審査により利用の可否を決定する。
計算資源をグループとして利用申請することも認める。
審査の結果、利用許可を得たIDは許可された者のみが利用することとし、他人へのIDの貸し借りを禁止する。
(1) 占有利用
- 利用者(グループ利用の場合は代表責任者)は理研を主務とする主任研究員やチームリーダー以上の管理者に限る。代表責任者が認めた者に占有利用資源の利用許可を与える。
- 申請課題の要件
- コンピュータを占有利用する必要性を示すこと。
- 研究の意義や本システム利用の必要性を示すこと。
- 申請書と共に、申請課題・研究に関係する論文などを提出すること。
(2) 特別利用
- 申請課題の要件
- 特別利用区分を利用する必要性を示すこと。
- 研究の意義や本システム利用の必要性を示すこと。
- 理研外を主務とする利用者の場合は理研との共同研究について実際の分担などを記すこと
- 申請書と共に、申請課題・研究に関係する論文などを提出すること。
(3) 一般利用
- 申請課題の要件
- 研究の意義や本システム利用の必要性を示すこと。
- 理研外が主務とする利用者の場合は理研との共同研究について実際の分担などを記すこと。
- 想定される必要な演算時間(「4.利用区分」の「(3)一般利用」を参照)とその必要性を申請すること。
- 申請書と共に、申請課題・研究に関係する論文などを提出すること。
(4) 簡易利用
- 申請課題の要件
- 研究の意義や本システム利用の必要性を示すこと。
6. 利用報告
- 本システム利用者は、必ず課題毎に利用報告書を提出する事。提出時期は、年度末または利用終了時とする。提出がない場合、次年度以降の申請及び継続利用は認めない。利用報告書には、本システムを利用して行なった計算・研究の内容、得られた知見、考察などを記載し、「研究成果リスト」 1 と「論文別刷など」 2 を添付する。
7. 研究成果発表の際の注意事項
- 本システムを使った研究内容を発表する場合には、必ず本システムを用いたという記載をすること。ただし、記載が困難な事情がある場合には、その旨利用報告書の中に記載すること。
- 本システムを使った研究成果を発表する際は、必ず所属に理研と記載すること。
8. 課題審査委員会の開催時期
課題審査は原則として、4半期に1回行うものとする(3月、6月、9月、12月)。ただし、占有利用区分で年間利用を希望する場合は、希望する年度開始前の年度末にのみ審査する。利用申請は随時申請を受付けるが、利用開始が次の審査まで待てない課題については、情報基盤センター長と課題審査委員会委員長による先行審査により、次の課題審査までの仮利用の可否を決定する。